神式のお葬式

神式のお葬式『神葬祭』の比率は全国的には3％弱といわれていますが、場所によってはもっと高い割合の地域もあります。葬儀を執り行う側としても、参列する側としても仏式とは違うところがありますので知っておくと困りません。

儀式の内容も仏式とは違う

仏式のお葬式の場合はお寺様がお経をあげて遺族や参列者は焼香で故人とお別れをするが、神式の場合は以下のような儀式が行われる。

• 「通夜祭（つやさい）」故人の蘇りを祈る。
「遷霊祭（せんれいさい）」御霊を霊璽（れいじ）にお遷しする。 「発柩祭（はっきゅうさい）」発柩（葬場からの出棺）を前にして、故人とのお別れを悼む 「葬場祭（そうじょうさい）」故人の経歴・功績に触れ故人を偲ぶとともに穏やかな旅立ちを祈る。遷霊祭は通夜の時に行うことが多い。

この儀式を行う間は照明を消すので急に暗くなってもビックリしないで
葬場祭では故人の経歴をまとめたものを神主さんが読み上げる儀式があり、
経歴をまとめた祭詞を作るために、家族は神主さんから故人の経歴・生い立ち・両親の名前等、
いろいろリサーチを受ける。

※この他にも神葬祭独自の儀式があり、進行する神主さんにより変わります。

故人とのお別れは「玉串奉奠」（たまくしほうてん）

仏式の焼香とは違い「玉串奉奠」でお別れをします。「玉串(たまくし)」という紙(し)垂(で)が付いた榊の枝を祭壇にお供えした後「二礼二拍手一礼」。※拍手は音を立てないしのび手
一般弔問客は「玉串奉奠」を行わず「二礼二拍手一礼」のみ、ということも多いです。

参列する側の準備や注意点は？

・服装 　　　　…仏式の時と同じく略礼服・フォーマルドレスでOK。
・香典の表書き　…「御香典」ではなく「御玉串料」になる。「御霊前」でもOK
　　　　　　　　封筒は蓮の花が付いていないものを選んで。
・お数珠　　　　…お数珠は仏式のお参り用具なので不要

訃報のお知らせがあったら仏式か神式かのご確認を

仏式の葬儀にはなじみがあっても、神式のお葬式の経験は少ない方が多いので一度、訃報で神式であった場合は参列マナーの確認をしてみることをお勧めします。

玉串拝礼の作法