
位牌(いはい)はどうやって選ぶ?
位牌(いはい)は、故人やご先祖様の霊が宿るために用いられるもので、日本の仏教において重要な役割を果たします。位牌には様々な種類があり、それぞれの特徴や用途に応じて選ぶことができます。本コラムでは、主な位牌の種類についてご紹介します。
位牌って何のためにあるの?
位牌とは、亡くなった方の霊が宿る場所とされています。もともとは中国で使われていましたが、江戸時代ごろから日本でも使用が始まったといわれています。位牌には文字が記され、故人の戒名や没日、俗名などが表記されています。位牌によってこの家に誰が安置されているのか、いつ亡くなったのかがわかるようになっているのが特徴です。
種類は何がある?
- 白木位牌(しらきいはい)
- 白木位牌は、葬儀や法要で使用される仮の位牌です。一般的にヒノキや桐などの白木が使われ、シンプルで清らかな印象を与えます。一般的には忌明け後に、塗位牌や唐木位牌に移し替えることが多いです。
- 塗位牌(ぬりいはい)
- 塗位牌は、黒塗りの木地に金箔や金粉で装飾が施された最も一般的な形式の位牌です。漆や塗装が美しく、高級感があるのが特徴です。
- 唐木位牌(からきいはい)
- 唐木位牌は、黒檀(こくたん)や紫檀(したん)などの高級木材を使用して作られた位牌です。自然の木目が美しく、素朴ながら重厚感があります。塗装を施していないため、木の温もりを感じられる点が魅力です。
- 繰り出し位牌
- 他の位牌とは少し違い、1つの位牌で複数人の先祖の位牌を管理することができます。箱型の形状をしており、中に故人の戒名が記された木札が複数枚納められる作りになっています。
その他にもガラスやクリスタルで作られたものや、故人の写真をプリントしたものなど、仏壇の現代的なデザインへの移行にあわせて位牌の種類も増えてきております。
位牌を選ぶ際のポイント
位牌を選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
宗派による違い:宗派によって位牌の形式や装飾に違いがあるため、事前に確認しましょう。
仏壇との調和:位牌は仏壇の中で飾られるため、仏壇のデザインや大きさに合わせて選ぶことが大切です。
故人や家族の意向:位牌は故人を偲ぶ重要なものですので、故人やご家族の希望を反映したものを選びましょう。
注意点は?
一般的に位牌は先祖が宿る場とされており、飾る前には僧侶による「開眼供養」、役目を終えて処分をする際には再び僧侶により「閉眼供養」を行うなど、長きにわたって使用されることが目的とされています。買い替えなどを行うことがほとんど無いため、購入の際は公開のないように慎重な決定をおすすめしています。また位牌本体の金額以外に文字入れ料金が別途かかる場合がありますので、購入店舗への事前確認が必要です。
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