喪中ハガキ その1 〜喪中の範囲〜
ご家族に不幸があった場合に、秋から冬になる前に喪中ハガキの準備が必要となります。
今回の普通のお葬式コラムは喪中ハガキについて解説します。
喪中とは。。。どういうことでしょう?
昔から近親者が亡くなった時には、故人を弔うために日常生活の一部の行動を慎むという考えがあり、これを「喪に服す」といいます。 喪に服す期間には「忌中」と「喪中」があります。
忌中と喪中の期間は?
一般的に「忌中」は亡くなられてから50日間とされています。神道の考え方である「死の穢れ」が身内にも残っているとされる期間です。仏教で言いますと、忌明けとなる「四十九日まで」という捉え方になります。
「喪中」は遺族が故人を偲び、悲しみを癒し通常の生活に戻るための「忌中」を含む期間とされており、一般的には、配偶者や一親等の方は12~13ヵ月ほど、二親等の方は3~6ヵ月ほどとされています。
喪に服す範囲は?
一般的には「2親等以内の血縁者が亡くなった場合」は喪に服す、とされています。ただし諸説がありまして、「喪中」の範囲や期間については2親等内でも同居・非同居で喪中の期間が違う・2親等内でも血縁でなければ喪中にならないなど、状況に応じて分かれています。
喪に服している時にしてはいけないことは?
初詣や七五三などの神社へのお参り・結婚式へ出席・お祭りなどお祝いの場所への出席、新年のご挨拶、行楽行事(イベント的な行事)への参加などはNGとされていました。しかし、現代ではそこまで厳しく言う人はあまりいなくなっています。
「今の自分たちの生活」も大切に
忌中・喪中の考え方は儒教の思想に沿って決めたルールに基づいたものになっていますが、生活スタイルが変化する中で「現実的に無理じゃないか?」というものも出てきます。故人を偲ぶ気持ちは大切ですが、しきたりにこだわりすぎて日常生活に支障が出たり、人付き合いに影響が出るような場合は何が何でも従わないといけないものではありません。忌中に結婚式の予定がすでに入っていたり、町内行事のお祭りにはお手伝いに行かないといけない等の場合は、相手に忌中であることを念の為に伝えた上で参加しても良いのではないかと考えます。
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