
葬儀のあとにやる手続き――最初の1週間でやること
ご家族が亡くなったあとには、葬儀だけでなくさまざまな手続きが必要になります。
葬儀の準備や対応に追われている間は、なかなかその後のことまで考える余裕がないかもしれません。しかし葬儀が終わると、役所や金融機関などでの手続きが少しずつ必要になってきます。
とはいえ、すべてを一度に進める必要はありません。まずは最初の1週間で確認しておくと安心なことを整理しておくと、落ち着いて対応することができます。
ここでは、葬儀のあとに多くの方が行う手続きについて、基本的な流れを紹介します。
まず確認しておきたいこと
葬儀のあと、最初に確認しておきたいのは「死亡届の提出」です。
多くの場合、死亡届は葬儀社が代行して手続きを行うため、喪主やご家族が直接役所へ行くことは少なくなっています。病院で発行される死亡診断書とあわせて提出されることで、正式に死亡の記録が登録されます。
死亡届が受理されると、火葬許可証が発行されます。これは火葬の際に必要となる書類です。
また、この段階で死亡の事実が戸籍に反映されるため、その後のさまざまな手続きを進めることができるようになります。
葬儀が終わったあと、まずは
- 死亡届の提出が済んでいるか
- 火葬許可証の控え
- 死亡診断書のコピー
などを整理して保管しておくと安心です。
特に死亡診断書のコピーは手元から無くなってしまわないように、使用したら
再度コピーして必ず手元に残るようにしましょう。
後の手続きで必要になることも多いため、まとめて保管しておくと手続きがスムーズになります。
役所で行う主な手続き
葬儀のあとには、役所で行う手続きもあります。
たとえば、
- 健康保険証の返却
- 年金に関する手続き
- 介護保険の資格喪失
- 世帯主変更
- 住民票の確認
などです。
これらは状況によって必要な手続きが異なるため、すべての方が同じ手続きを行うわけではありません。
役所の窓口では、死亡後の手続きについてまとめて案内してくれる場合もあります。自治体によっては「死亡後の手続き案内」という冊子を用意していることもあります。
必要な書類を確認しながら、順番に進めていくと安心です。
また、役所の手続きは一度で終わらないこともあります。慌ててすべてを済ませようとするよりも、必要な手続きを整理して計画的に進めていくことが大切です。
金融機関の手続き
銀行口座やクレジットカードなどの金融関係の手続きも必要になります。
金融機関では、口座名義人が亡くなったことを確認すると、口座が一時的に凍結されることがあります。これは不正利用を防ぐための措置です。
そのため、まずは
- 銀行口座の有無
- 通帳やキャッシュカードの場所
- 印鑑
などを確認しておくことが大切です。
ただし、慌ててすべてを手続きする必要はありません。金融機関の手続きは相続に関わることも多いため、家族で相談しながら進めることが望ましい場合もあります。
まずは状況を把握しておくことが、最初の一歩になります。
保険や契約の確認
故人が加入していた保険の確認も大切です。
生命保険や医療保険などは、契約内容によって手続きの方法が変わります。保険証券や契約書類がどこにあるかを確認しておくと、手続きが進めやすくなります。
また、次のような契約についても確認しておくとよいでしょう。
- 携帯電話
- インターネット契約
- 電気やガスなどの公共料金
- 各種会員サービス
これらは解約や名義変更が必要になる場合があります。
近年では故人名義で契約したサブスクやネットの発見が遅れ、没後も長期にわたって
料金が支払われてしまったケースもありますので注意が必要です。
契約関係は数が多くなることもあるため、メモやリストにまとめながら確認していくと整理しやすくなります。
香典や供花のお礼
葬儀のあとには、香典や供花をいただいた方への対応もあります。
すぐに対応する必要はありませんが、誰からどのようなお気持ちをいただいたのかを整理しておくと、後日の香典返しやお礼の準備がしやすくなります。
最近では、葬儀当日に返礼品をお渡しする「即返し」を行う場合もありますが、後日あらためてお礼をすることもあります。
香典帳や受付記録を確認しながら、いただいた方の情報を整理しておくと安心です。
無理に急ぐ必要はない
葬儀のあとには多くの手続きがありますが、すべてをすぐに終わらせる必要はありません。
手続きには期限が決められているものもありますが、多くの場合は落ち着いてから進めることができます。
大切なのは、一人で抱え込まず、家族で分担しながら進めていくことです。
葬儀のあとには、気持ちの整理をする時間も必要です。無理をせず、少しずつ確認していくことが大切です。
困ったときは確認する
死亡後の手続きは、状況によって必要な内容が変わることがあります。
家族構成や住まい、保険の加入状況などによっても、進め方が異なるためです。
分からないことがある場合は、役所や専門窓口に確認することで、必要な手続きを整理することができます。
葬儀のあとには、さまざまな出来事が続きます。その中で、手続きについても少しずつ整理していくことで、安心して次の段階へ進むことができます。
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